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【初発入院20日目】採血、退院説明がありました/入院中の経過、今後の注意、ステロイド副作用などについて

2020年6月4日 (木)

明日に退院を控え、主治医の先生から次の内容で退院説明がありました。

診断名/特発性(とくはつせい)ネフローゼ症候群

入院時の血液検査にて

  • 抗ストレプトリジン-O価 正常→溶連菌ではない
  • 梅毒抗体、HBs抗原、HCV抗体、HIV抗体(-)→これらの感染はなし
  • CRP 0.05以下→炎症反応なし
  • 免疫蛋白 正常
  • 自己抗体 正常→膠原病ではない
  • 白血球正常
  • 腎機能正常
  • 血尿なし→他の腎炎の可能性は低い

以上のことから特発性(原因不明という意味)のネフローゼ症候群になる。

ネフローゼ症候群の経過

ステロイド抵抗性(10%)

ステロイドに反応を示さないタイプのネフローゼ。

ステロイド感受性(90%)

ステロイドに反応して尿蛋白が減少するタイプのネフローゼ。(現在はこちら)

さらに寛解してからの経過として次に分類される。

  • 一回だけで再発なし:30%
  • 年に1~2回再発:10~20%
  • 頻回再発型:40~50%

どのタイプに入るのかは今後の経過次第。

今後のプレドニン服用予定

  1. 1日に体重あたり2mg/kgを4週間連日服用
    • 35mg(7錠)を現在3週間目(6月12日まで継続する)
  2. 次に1日に体重あたり1.3mg/kgを4週間1日おきに服用
    • 25mg(5錠):退院時にここまで処方

食事について

入院中、本当は塩分制限した方がよいけど食べられなくては困るので制限は解除した。ステロイド内服中は食欲が増加して太りやすくなるので過剰なカロリーは避けるようにする。日常的な過剰な塩分を避ける。

目安としては塩分は1日4.5g、食事は1300カロリーだが実際には難しいのであくまで過剰な摂取を避けるように注意する。

今後の再発について

  • 尿蛋白(2+)以上が3日間連続したとき

本には(3+)と書いてあるが(2+)でも十分再発と考えられる。

再発時にはまたステロイドを使用するが次回からは早く減量する。早く再発に気付けば浮腫が軽くて済み入院しないで治療することができる。

ステロイドの副作用について

  • 成長障害→ステロイド服用中は身長はほぼ伸びない
  • 肥満→食欲増進により太りやすい
  • 緑内障今回、ステロイド開始6日目で急激に眼圧上昇。3剤を使って現在安定。
眼圧を下げるために使っているお薬
  • トラバタンズ→目のまわりが黒くなる、充血あり(→現在強く出ている)
  • ミケラン→喘息が悪化する可能性あり
  • ダイアモックス→カリウムが下がったり、体が酸性に傾くことがある(早々に止めた方がよい)
  • 骨粗鬆症→長期間服用する場合は予防が必要になる。
使う可能性があるお薬
  • ビタミンD
  • ビスホスホネート(虫歯があると悪影響あり。できれば骨の専門医に相談するのが理想。)
  • 胃潰瘍→子供に起こることはほとんどない。現在、胃薬(ファモチジン)を服用しているが出さない病院も多いため、飲みきりでよい。
  • 高血圧→使用期間による

丁寧な説明

入院中の経過と今後のことについてとても丁寧に説明して下さいました。

特に不安なのは再発と緑内障、ステロイドが長期化した場合の骨粗鬆症。再発が繰り返し起こってステロイド依存型になってしまったら???

再発した場合、外来管理できるとは言っても今回のような眼圧上昇、腹痛や嘔吐が起こって動くこともできないようでは不安・・・

ここで考えても仕方ないので今できることをやっていくのが大切なのだと思います。

今日の血液検査結果

検査基準値単位
AT314880~130
総蛋白5.66.6~8.1g/dL
アルブミン3.04.1~5.1
g/dL
IgG329861~1747mg/dL
総コレステロール352142~248mg/dL

入院中最後の採血となります。今までの検査結果を時系列でまとめて記録しておきます。

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